ハリアー

レクサスと決別した日本専売モデル

  • 直列4気筒 2,000cc
  • 車幅 1,835mm
  • SUV

日本にレクサスチャンネルが導入され、先代型ハリアー(レクサスRX)のモデルチェンジを機に消滅したモデル。だけど同カテゴリーであるムラーノ、CR-Vに対抗する車種が不在になってしまったので急きょ日本向けに開発を再開。一時期猛威を振るっていたマツダCX-5への対策でもある。

かつてカムリを発売直前に3ナンバーから5ナンバーサイズに変更したのと同様に、このような時代の趣向に対応した迅速な変更(開発)は大企業であるトヨタにしかできない芸当でもある。消滅から程なくして復活した背景にもこうしたトヨタの企業体力が影響しているようだ。

サイズダウンした排気量から見ても分かる通り、先代のハリアーよりもカジュアル路線にシフトしている。ものすごく簡潔に書けばレクサス品質からトヨタ品質に落ちたのだ。見た目が豪華そうなら材質がチープでも別に構わないのが日本人。その傾向はインテリアに強く表れている。

少し爪が触れただけで傷がつくソフトパッド、指紋でベタベタになるタッチパネル、えっ?アイロンで転写したの?感が半端ない木目調パネル…。決して豪華ではなかったが質感の高かった先代型ハリアーと比べると、現行型は豪華そうだが質感がペラッペラな印象。

特にシートについてる謎の網模様って本当に必要なの?なんかゴテゴテしてて統一感がないよ!だけどなぜかメーターだけは綺麗。トヨタのメーターって新しさは感じないんだけど完成度は無駄に高い。単純に見やすくて良いと思う。車は実用性も大切だからね。

売れ筋はずばり直4の2,000ccモデル!理由は単純に安いから(笑)この記事を書くために現行ハリアー(2,000cc)を借りてみた。もちろん後で追加されたターボなんて付いてないよ。初見だとこんな小さなエンジンで(車体に対して)本当に動くのかと半信半疑だったんだけど…。

いざアクセルを踏んでみると…軽い軽い!なんかすっごい軽い!てか全然ハリアーに乗ってる感じがしない!カローラだよコレ(笑)先代型の重厚な操作性が嘘のように軽い。なるほどね…これなら女性ユーザーでも気兼ねなく運転できるわけだ。

この軽さは決してエンジンの性能によるものではなく(実際加速は遅いからね)、足回りやハンドルの設定を細かく調整した結果なんだと思う。ハリアーのイメージとは裏腹にロングドライブに向いていると思いきや、実は日常生活での買い物に向いていたりする。

まぁハリアーを名乗ってるけど実際はボディを外せば北米RAV4だからね。ベースがカジュアル志向の高い車だから自然とハリアーもこの流れを受け継いだのかも。ふつうに乗っている分なら2,000ccモデルでも不満はないよ。

一応2,500ccのハイブリッドモデルと2,000ccのターボモデルの設定があるけど、どちらも高いせいかあまり売れていない。そもそも先代型のV6ハイブリッドのような爆発的な動力性能も今回は失われているから、どちらかと言うとかつてのセリカのようなスペシャリティーカー的な立ち位置なのかも。

まぁパッと見た感じのデザインはそこそこまとまってるし、カッコいいかと聞かれれば微妙だけど決してカッコ悪いわけではない。トヨタ特有の調度いいラインで綺麗におさまっているのは本当に大したものだよ(。・ω・。)

当たり前だけどトヨタのバッジがついているからふつうに売れる。車自体の出来が最悪なら話は別なのだが、ハリアーの場合は2,000ccモデルでも快適に移動できるので人気が出るのも頷ける。なんとなくで選ぶなら間違いなくCH-Rより満足度は高いだろう。

こんな人におすすめ

  • ハリアーに憧れをもっている
  • 鷹のマークが好き
  • 操作性に優れたSUVが欲しい
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