洗練されたデザインのSUV版プリウス
- 直列4気筒 1,200ccターボ
- 車幅 1,795mm
- SUV
コンセプトカーの姿そのままで出てきたような奇抜なデザインが特徴のコンパクトSUV。他のSUVの例に漏れず見た目の割に悪路走破性はさほど高くない。まぁ車高は高いから段差を乗り越える際にあまり気をつかわなくて良いところはSUVのメリットか。
当初は直4(1,800cc)ハイブリッドのみだったラインナップも多方面から重たいだのダイエットしろだの言われた影響か、直4ターボモデルが後に追加された。現在人気があるのはこちらのターボモデルである。税金(自動車税)が年間で5,000円安いしね。
乗り味は結構ドッシリとしているので上質感は感じられる。これなら片道400キロ以上の長距離ドライブでも楽しく過ごせそうだ…少なくとも前席は。問題は後席!設計上のウエイトをデザインに振りすぎたせいか、後席へのアクセスと視界が壊滅的なものになっている。
まずドアハンドル。とにかく高すぎる!ヴェゼルの実用性を無視した横向きかはマシだが、それでも両手に荷物を持っている場合はかなり手の位置を上げないとドアを開けられない。荷物をぶら下げながら手を上げる際の見た目はシンゴジラの手の部分とかなり似ている(笑)
このあたりはトヨタらしいと言えばトヨタらしいね。スバルじゃ実用性を無視した設計は絶対にやらないし、使い勝手の悪いピラー内蔵型ドアハンドルの元祖であるアルファロメオなんかは「こんなの使えるか!」と当の昔にやめてしまっている。
インテリアは今風のオーソドックスなもの。ひとつ感心したのはナビの部分かな。よく見ると2DINサイズなんだよね。この規格だとナビなしモデルにしても後でオートバックスとかでナビを選んで搭載することのできる自由さがあるんだよ。この拡張性の高さって結構大事。
服だって車だって選んでいる時間が一番楽しかったりする。人間にとって欲しいものを選ぶときの選択は娯楽のひとつなんだ。ほとんどのメーカーがデザインに一貫性を持たせるために独自設計にしているなか(特にマツダ)、2DIN規格を標準にしたことは素直に評価できる。
全体的な性能とデザインのバランスが良いのでとりあえずで選んでも損のない車。後席に座る人は監獄のような雰囲気に耐える必要はあるけど、これもデザインの為に仕方のないことと思えば割と受け入れられるかも。多分ね(。・ω・。)
こんな人におすすめ
- エッジのきいたシャープなSUVが欲しい
- ナビは自分で選びたい
- ハムスターのように閉鎖空間が好き